そもそも予備試験って、どんな試験?

司法試験への道は険しいと言われていますが、その第一歩である予備試験に果敢に挑戦する受験生たちがいます。
この記事では、予備試験の概要から受験資格、合格率、試験日程、結果発表までの情報を提供し、法科大学院と予備試験ルートの違いやメリットについても解説しています。
さらに、予備試験の申し込み方法や費用、効果的な勉強法や参考書の紹介、予備校選択のポイントなど、受験生が知りたい情報を網羅しています。
予備試験は、受験資格に制限がなく、学生から社会人まで幅広く挑戦できる試験です。
予備試験に挑戦する際には、自分に合った勉強法や対策を見つけることが重要です。
例えば、通学が難しい場合にはオンライン予備校を検討することも有効ですし、早朝の時間帯を活用して効率的に学習する方法もあります。また、過去の合格者の体験談から学ぶことで、自分自身の学習スタイルを見つけるヒントが得られるでしょう。
この記事を読むことで、司法試験への道を切り開く予備試験に対する理解が深まり、自分に合った勉強法や対策を見つけることができます。予備試験への挑戦を決意したあなたにとって、最適な学習プランを立てるための一助となることでしょう。ぜひ、この記事を参考に、自分だけの勉強法を見つけて、予備試験に自信を持って挑みましょう。厳しい合格率にもかかわらず、ひたむきな努力と継続的な学習を続けることで、あなたも必ずその壁を乗り越えられるはずです。
また、この記事を通じて、弁護士になった後の就職に関する疑問や懸念も払拭できるでしょう。
司法試験の道は長く、試練に満ちていますが、その先にはやりがいのある弁護士としてのキャリアが待っています。
この記事が、あなたの予備試験への道のりをサポートし、その先の目標へと一歩近づく助けとなることを願っています。
予備試験とは
予備試験の目的と概要
予備試験は、司法試験への第一歩となる試験で、法律の基礎知識を問うものです。
この試験に合格することで、司法試験の本試験への道が開かれます。予備試験は1年に1度実施され、合格者はその次年の司法試験を受験することができます。
予備試験の受験資格
予備試験の受験資格には制限がありません。学生であればもちろん、社会人も受験することができます。
そのため、近年では社会人や主婦の方、定年後のネクストチャレンジとしての受験をする方が増えています。
予備試験の合格率
予備試験の合格率は約3%と、非常に厳しいものとなっています。
(概ね15000名程度の受験者に対して500名弱の合格者となっています)
この試験に合格すれば、さらなるチャレンジである司法試験への道が開かれるため、多くの受験生が挑戦しています。
予備試験の試験日程と結果発表
2023年の予備試験は7月16日に実施され、その結果は試験日から約1ヵ月後に発表されます。
短答試験 | 7月16日(日) |
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論文試験 | 9月9日(土),10日(日) |
口述試験 | 1月20日(土),21日(日) |
合格発表 | 2月1日(木) |
予備試験と法科大学院メリット
法科大学院とは
法科大学院は、法曹志望者が専門的な法律知識と実践力を身につけるための大学院プログラムです。
卒業により、司法試験の本試験を受験することができます。
つまり司法試験の本試験の受験のためには「予備試験の合格」と「法科大学院の卒業」の2ルートがあると言えます。
予備試験ルートを選ぶメリット
予備試験ルートを選ぶメリットは、法科大学院に通うことなく、司法試験に挑戦できる点です。
これにより、時間や費用を節約できることがあります。
また、就職面での優遇も望めます。
予備試験の申し込み方法と費用
予備試験の申し込み手順
予備試験の申し込みは、法務省で毎年告示される申し込み方法によって行うことになります。
大体12月の中旬に告示され、願書は翌年の2月中旬以降に配布されます。
予備試験の費用と支払い方法
予備試験の受験料は、17,500円です。
支払い方法は受験願書に収入印紙を貼付する方法によって納付します。
予備試験の対策と勉強法
予備試験対策のポイント
予備試験対策の基本は、テキストや授業による基礎知識の習得と、問題演習の反復です。
早い段階で過去問で出題傾向を把握することが重要です。
予備校選択
予備校選びでは、自分のライフスタイルや学習スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。現状、オンライン予備校が主流となっています。
大小様々な予備校が存在しますが、実績のある予備校を選択することが重要です。
予備試験対策の効果的な勉強法と参考書
効果的な勉強法は、穴となる箇所が出ないように出題分野を網羅的に学び、理解を深めることです。
効率的に合格レベルに達するために、早い段階で過去問を解くことで、出題傾向を把握しましょう。
参考書については、あまり手を広げずに予備校で配布されているものを中心に、過去問題集を取り組むのがおすすめです。
予備試験に関するよくある質問
社会人でも合格は可能?
社会人でも予備試験に合格することは十分可能です。予備校を活用し、効果的な勉強法で対策を行えば、チャンスは十分にあります。
合格までどのくらい時間が必要?
合格までに必要な時間は、個人の学習環境や努力次第です。
概ね2000時間~10000時間と言われますが、1000時間程度の短期間で合格する受験生もいれば、数年かかる場合もあります。
弁護士になった後に就職が大変って本当?
弁護士になった後の就職難が話題になることがあります。
しかし、実態として一般的なコミュニケーション能力がある方であれば経歴や年齢に関わりなく弁護士事務所への就職は難しくありません。
また、マーケットも他の士業と比較して圧倒的に競争が緩いため、就職をせずに独立する人も多いです。
予備試験合格者の声
「合格率にひるまないことが大事」
予備試験の合格率が低いことに怯まず、自分の目標に向かって努力し続けることが大切です。3%という合格率が時に重圧に感じることもありますが、合格してみると「しっかりと頑張れば誰でも合格しうる試験」だと言うことが実感できます。
「早朝の勉強で社会人でも勝てる」
社会人の場合、仕事と勉強の時間的・体力的両立が難しいことがありますが、早朝の時間を活用して効果的に勉強することで、十分に学習成果を出すことができました。
朝の時間帯は頭が冴えており、集中力が高まります。
仕事で疲れている夜は潔く早めに就寝し、朝方に切り替えたことで安定して力をつけることができました。
「予備校はオンラインがおすすめ」
現実問題として予備校に通わずに合格することは困難です。そして通学が難しい受験生にとって、オンライン予備校が最も合理的です。自宅やカフェでの学習が可能であり、時間や場所にとらわれず、効率的に勉強ができます。また、実際合格者の大半がオンラインでの予備校を利用しています。
受講ペースも自由なため、可処分時間をできるだけ受講に充て、早めに入門講座を終えることが早期合格の必要条件です。
まとめ
本記事では予備試験の概要と受験のポイントについてお話ししました。
予備試験に挑戦する際は、上記のポイントや体験談を参考に、自分に合った勉強法や対策を見つけて効果的に学習しましょう。
今年から数年は予備試験の合格が比較的容易になるため、早めに取り掛かることがおススメです。