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【司法試験の暗記方法完全ガイド】正確な暗記で手堅く短期合格する方法を紹介!

目安時間 11分

司法試験に合格するためには、一定の知識の暗記が不可欠です。
そのため、暗記対策は合格に欠かせない要素の一つとなります。
しかし、多くの受験生は、何を暗記すればよいのか、どのような方法が効果的なのか迷ってしまいます。
本記事では、司法試験の暗記に必要な範囲や時間、効果的な暗記方法、記憶力を上げるための食事や睡眠などについて、わかりやすく解説していきます。
また、暗記対策だけでなく、問題演習の重要性や落とし穴についても紹介します。
合格への道は険しいものですが、正しい暗記方法を用いれば、平均的な記憶力があれば十分合格できます。
合格に向けた暗記対策に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

司法試験の暗記について知っておくべきこと

暗記すべき範囲

司法試験の学習範囲は非常に広く、法律の条文や判例など多岐にわたり、膨大な量の暗記が必要なように思えます。
しかし、試験合格するために正確に記憶しなければいけないことは限られています。
基本的な論証や定義、重要な条文や制度趣旨、判例などが、多くの合格者が暗記する事項になります。
こういった試験で問われること、書く必要に迫られることにコミットして暗記することが重要になります。

過去問の活用

暗記範囲を見極める上で過去問は欠かせない存在です。
過去問を解くことで、出題傾向や問題の傾向を把握し、効率的に暗記対策を進めることができます。

1-3. 暗記に必要な時間

暗記に必要な時間は個人差がありますが、論証等は数か月から半年以上かけて暗記するのが一般的です。
試験日から逆算して時間に余裕を持って計画を立て、スムーズに暗記を進めることが大切です。

暗記事項の取捨選択も大事

暗記事項の取捨選択も非常に重要です。
全ての情報を覚えようとすると、時間がかかりすぎる上に、本番では必要のない情報まで頭に入ってしまい、かえって混乱してしまうことがあります。
必要な情報を選び抜くことが、正確な暗記につながります。

暗記のテクニック

暗記方法は様々

暗記方法には、書いて覚える方法や、イメージング法、マインドマップを使った記憶法、繰り返し暗記法、短期集中暗記法など様々な方法があります。
自分に合った方法を見つけることが、効率的な暗記のためには重要です。

自分に合った方法の見極め

暗記方法は人それぞれ違うため、自分に合った方法を見つけることが大切です。
例えば、視覚的に覚えることが得意な人は、イメージング法が効果的である場合があります。
また、暗記作業は短期合格を目指すなら基本的には毎日必要になるため、過度なストレスを感じない、習慣化しやすい方法を選ぶことも大事です。

書いて覚える

書いて覚える方法は、手書きノートに暗記すべき内容を書き込むことで、視覚的な記憶を強化する方法です。
また手書きで書くことで、視覚的な情報だけでなく、文字を書く動作も脳に記憶されます。
そのため、筆記による暗記は、単に情報を目にするだけの方法よりも記憶に定着しやすいとされています。

イメージング法

イメージング法とは、イメージを使って覚える方法です。
例えば、ある条文の内容を覚える際には、その条文に関連するシチュエーションを思い浮かべることで、視覚的な情報として記憶に定着させることができます。

マインドマップを使った記憶法

マインドマップを使った記憶法は、あるテーマを中心に、それに関連する情報をツリー状に展開していく方法です。
テーマごとに分けることで、情報の整理がしやすくなります。

※イメージ

 

繰り返し暗記法

繰り返し暗記法は、暗記したい情報を何度も繰り返し覚える方法です。
一度目は覚えられなかったとしても、何度も繰り返すことで徐々に覚えられるようになります。

短期集中暗記法

短期集中暗記法は、限られた時間内で集中的に暗記する方法です。
時間を区切って暗記に集中し、時間切れになる前に覚えることを目指します。

記憶力を上げて効率化

目的意識が記憶力を引き出す

強い目的意識を持つことで毎日の記憶作業がだらけるのを防ぐことができます。
「この論証はどういう場面で使うのか」「反射的にこの知識を試験会場で引き出せるか」といったことを意識しながら勉強すると記憶の質も格段に向上します。

長期的な目標設定の重要性

長期的な目標設定を行うことでモチベーションが上がり、記憶力の向上につながります。
目の前の試験だけでなく、将来のキャリアや人生設計についても考えることが大事です。
長期的な人生設計としての目標を持つことで、腰を据えて努力することができ。日々の暗記作業の質の向上につながります。

効率的な休息の取り方

休息は、記憶にとって非常に重要です。
長時間勉強し続けると、脳が疲れてしまい、集中力が低下してしまいます。
効率的な休息の取り方としては、10分~15分程度の短い休憩を定期的に取ることや、運動やストレッチを行うことが挙げられます。
また、脳は視覚と密接な関係を持つため、目を休めることは非常に重要です。気分転換のスマホは脳にとっては休息になっていないことに注意しましょう。

記憶力と集中力をアップする食事

記憶力と集中力をアップするためには、栄養バランスの良い食事が大切です。
特に、脳のエネルギー源となる糖質や、脳の機能をサポートするビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンC、Eなどを摂取することが効果的です。

記憶力アップするサプリメント

記憶力アップに効果的なサプリメントとしては、DHAやEPA、ギンコブロバなどが挙げられます。
これらの成分は、脳の機能をサポートし、記憶力を向上させる効果があります。

睡眠の質の向上

睡眠の質を向上させることで、脳の疲れを取り除き、記憶力アップにつながります。
良質な睡眠を取るためには、寝る時間を決めて毎日同じ時間に寝ることや、就寝前のスマホやPCの使用を控えることが重要です。

司法試験の正確な暗記のメリット

正確な暗記で本番での時間切れを防ぐ

司法試験は、限られた時間内スピーディに解答する必要があります。
正確な暗記を行うことで、問題に素早く正確に回答することができ、時間切れを防ぐことができます。
短答試験では勿論のこと、論文試験でも論証内容を思い出すのに時間がかかってしまうようでは合格点に到達する論文を書くのは難しいでしょう。

得点の安定

正確な暗記により、得点の安定化が期待できます。
司法試験は、知識だけでなく、現場での応用力も求められます。
正確な暗記により、知識を吐き出すだけの問題をスピーディに処理でき、応用が求められる問題に十分に時間を割くことができます。

正確な知識は実務でも役に立つ

司法試験での正確な暗記は、実務でも役に立ちます。
正確に答えられる知識の引き出しが多ければ交渉もスムーズですし、クライアントの信頼の獲得にもつながります。

司法試験の暗記に関する注意点

司法試験での暗記の落とし穴

司法試験は暗記だけでは突破できません。
法律家としての思考力(リーガルマインド)が有るかを問われます。
とくに論文試験では暗記だけに偏った、思考停止の答案は試験委員から非常に嫌われます。
暗記すべき事項を暗記した上で、問題に真摯に向き合って考える姿勢が大事です。

あくまでも問題演習が大事

司法試験での暗記は、あくまでも問題を解くためのツールであることを忘れてはいけません。
正確な暗記に加え、問題演習を通じて、実際に問題を解きながら法律の理解・思考力を育むことが重要です。

短答試験の暗記のコツ

過去問演習が大事

短答試験の暗記においても、過去問演習が重要です。
過去問を解くことで、出題傾向や問題の傾向を把握し、効率的に暗記対策を進めることができます。
また、解説を丁寧に確認することで合格に必要な最小限度の知識は過去問から習得することが可能です。

択一六法などを活用

短答試験では、各予備校から出版されている択一六法を使うことで、網羅的な知識を獲得することができます。
ただし、全ての科目で択一六法を読み込むのは膨大な時間が必要になります。
時間の限られた社会人受験生は、苦手科目に絞って使用するなどして効率的に活用しましょう。

論文試験の暗記のコツ

 問題演習を繰り返す

論文試験の暗記においても、問題演習を繰り返すことが重要です。
問題演習を通じて、論証の使い方や組み立て方を習得することができます。
「この論証は、こういう問題で使うのか」と体感できれば知識が定着しやすくなります。

 論証のキーワードを覚える

論文試験では、論証をそのまま使用できるとは限りません。
全体の分量に応じて論証を削ったり、内容を多少変えて書く必要にせまられることもあります。
論証を柔軟に使えるようにするには、機械的に吐き出すことができるだけでなく、論証の核となるキーワード等をしっかりと把握しておくことが大切です。

答練の活用し過信を回避

答練とは、各予備校で実施されている論文試験の添削付きの模擬試験になります。
答練を通じて、論証の定着度のチェック、問題に応じた使い方を習得することができます。
注意点としては、全く論証が頭に入っていない状態だと学習効果が十分にないので、受講するタイミングの見極めが大切になります。
論証を暗記しきった状態である必要はありませんが、論証のキーワードがある程度想起できるレベルになったら受講するとよいでしょう。

まとめ

司法試験での暗記は、合格に欠かせない重要な要素の一つです。
暗記する範囲や方法を選択し、効率的に暗記対策を進めることが重要です。
また、暗記だけでなく、問題演習も重要な要素の一つであることを忘れず、バランスの良い学習を行うことが求められます。
記憶力を上げて効率化するためには、効率的な休息や栄養バランスの良い食事、適切な睡眠なども重要です。
正確な暗記は、本番での時間切れを防ぎ、得点の安定化につながるだけでなく、将来の実務にも役立ちます。