司法試験・予備試験の独学合格の実態!堅実な合格ルートとは

司法試験予備試験を独学で挑戦しようとする場合、受験生は「本当に合格が可能なのか?」という不安にぶち当たる。
この記事では、そんな悩める受験生のために、現実的な合格可能性、独学で予備試験に合格するための秘訣やコツ、効率的な勉強法や教材選びを徹底解説する。
また、学友会の合格者を中心に実際に独学で予備試験に合格した人たちの声や経験も交えながら、独学のメリットとデメリット、適切な学習環境の整備方法など、独学での予備試験合格に必要な情報もまとめた。
この記事を読むことで、あなたの不安や疑問が解消され、独学で予備試験に合格する道筋が見えてくるだろう。
「働きながら合格は可能なのか?」と悩むサラリーマンの方などを念頭にデータと合格者の声等をまとめたが学生にも有益な内容と思う。
ぜひ、最後までお読みいただき、予備試験合格への道を歩んでください。あなたの成功を心から祈願する。
目次
予備試験独学の可能性と現実性
予備試験独学の成功の現実的な可能性
予備試験の独学合格は可能ですが、その成功の確率は合格者数や合格率から見ると低いといえます。しかし、独学のメリットを最大限に活かすことで、受験生の能力や努力次第で十分合格可能。
合格者数と合格率のデータ
とはいえ、合格者データを見ると現実的な合格率は厳しいことが分かる。
令和4年の予備試験の合格者の全体数は472名。そのうち、独学者の割合が比較的に多いと思われる社会人の合格者は96名。占有率は20%程度。
※法務省HP参照
勿論、社会人に独学者の割合が多いというのは信頼性のある客観的なデータがあるわけではなく、あくまで推論をはさんだ上での話であることに注意されたい。
しかし、予備校の説明会等に参加したことがある方は社会人の参加者で『独学で一旦勉強してみたが結果が出なかった』というパターンの方が多いと感じたことがあるのではないか。
受験生の実例
学友会でも独学で予備試験に合格した受験生もいる。
ただ、そういう合格者は長時間勉強することへの抵抗感が少ない場合が多く、また自己管理能力が突出している人が多いです。さらに受験期間も5~10年くらいは受験期間をかけているケースが多くなっている。
独学の成功の秘訣は、自己管理能力を高め、効率的な勉強法を確立すること。
また、モチベーション維持も難しいので励ましやアドバイスを求めるために、友人やコミュニティに参加することも重要。
独学におけるメリットとデメリット
独学のメリット
独学にもメリットはある。自己管理能力が高まること、自分のペースで学習できること、費用がかからないこと、自由な時間が使えること、といった点だ。
また、自力だけで司法試験予備試験と言う高い壁を乗り越えたという自信につながることもあるだろう。
独学のデメリット
独学のデメリットは、孤独感やストレス、勉強のモチベーションの低下、情報収集の不足、勉強方法の選択肢の少なさ、学習効果の低下などがあげられる。
また、アウトプットの機会が少なくなり、勉強内容を確認する機会が少なくなるという点もある。
この試験の怖いところは、勉強方法を間違えると、長時間勉強しても(場合によっては年単位でも)全く得点に結びつかないということだ。
そうなってしまうと、時間や実質的なコスト面での独学のメリットは完全に失われることになる。
独学での勉強法と教材選び
基本書・参考書・テキストの選び方
最近の基本書は昔に比べて内容も初学者向けであることが多く、基礎的な知識を身につけるために利用されることもある。
また、予備校で出版されているテキストは基本書の内容(予備試験に必要な法令などの条文や判例、学説)が整理されており、また図表等によって理解がしやすいものが多く、直接的な知識の習得に役立つ。
問題演習用の教材も近年は充実されており、解説講義がなくても理解できるケースも多い。
教材の評価基準
教材の評価基準は内容の質、理解しやすさ、網羅性が挙げられる。理由や根拠として、これらの基準が満たされた教材は学習効果を最大限に引き出すことができる。実例として、独学で合格した受験生は、評価の高い教材を利用することで、効率的な学習が行えたと述べている。まとめると、教材の評価基準には内容の質、理解しやすさ、網羅性が重要であり、これらを考慮して選ぶことが望ましい。
効率的な勉強法とスケジュールの作成
結論として、効率的な勉強法とスケジュールの作成は独学での成功に欠かせない要素である。理由や根拠として、効率的な勉強法を取り入れることで、短時間で成果を出すことができる。実例として、独学で合格した受験生は、過去問題の繰り返し解決や、自分に合った勉強スケジュールを組むことで、効果的な学習が行えたと述べている。まとめると、効率的な勉強法とスケジュールの作成が独学での成功につながる重要な要素である。
短期・中期・長期の目標設定
結論として、短期・中期・長期の目標設定は独学での学習効果を高めるために重要である。
目標を設定することで、自分の進捗を把握しやすくなり、モチベーションを維持できる。
実際、独学で合格した受験生は、目標設定により学習意欲を維持し、計画的に学習を進めることができたと述べている。
つまり、短期・中期・長期の目標設定は独学での学習効果を高め、モチベーションを維持するために重要であると言える。
学習スケジュールの作成方法
学習スケジュールの作成方法は、自分のライフスタイルや学習状況に合わせて柔軟に組むことが重要である。理由や根拠として、無理のないスケジュールを組むことで、継続的な学習が可能となる。
実例として、独学で合格した受験生は、自分の生活リズムや学習状況に応じてスケジュールを調整し、効果的な学習を続けられたと述べている。
学習スケジュールは自分のライフスタイルや学習状況に合わせて柔軟に組むことが望ましい。
集中力アップのテクニック
集中力アップのテクニックは独学の学習効果を高めるために役立つ。
集中力を高めることで、短時間で多くの内容を吸収できる。
実例として、独学で合格した受験生は、瞑想や適度な休憩を取り入れることで集中力を高め、効率的に学習ができたと述べている。
4 適切な勉強環境の整備
自宅学習環境のポイント
自宅学習環境のポイントは静かで快適な場所を確保し、整理整頓を心掛けることである。
適切な学習環境は集中力を高め、効率的な学習をサポートする。
独学で合格した受験生は、自宅で快適な学習スペースを整えることで、集中して学習に取り組むことができたと述べている。
自宅学習環境のポイントは静かで快適な場所を確保し、整理整頓を心掛けることが重要である。
4-2. 外部施設やカフェでの学習環境
外部施設やカフェでの学習環境は、自宅では集中できない場合や、気分転換が必要な際に有効である。
外部施設やカフェは静かな環境が整っており、集中して学習できることが多い。
独学で合格した受験生は、カフェや図書館での学習を取り入れることで、集中力を維持し、効率的に学習ができたと述べている。
外部施設やカフェでの学習環境は、自宅では集中できない場合や、気分転換が必要な際に有効な選択肢である。
5 予備試験の独学での合格事例
1年で独学合格した事例
1年で独学合格した事例は、効率的な勉強法と高い学習意欲が成功の鍵であることを示している。
短期間で合格するためには、効果的な学習スケジュールと自己管理が不可欠である。
1年で独学合格した受験生は、過去問題の繰り返し解決や、自分に合った学習スケジュールを組むことで、効率的に学習を進めたと述べている。
短期間で独学合格するためには、効率的な勉強法と高い学習意欲が何よりも重要である。
勉強法と教材選び
勉強法と教材選びは、独学での合格に大きく影響する要素である。
効果的な勉強法を取り入れ、適切な教材を使用することで、学習効果を最大限に引き出すことができる。
独学で合格した受験生は、自分に合った教材を選び、効果的な勉強法を取り入れることで、短期間で学習の成果を上げたと述べている。
勉強法と教材選びは独学での合格に大きく影響する要素である。
時間管理のコツ
時間管理のコツは、自分のライフスタイルに合わせたスケジュール作成と、優先順位の明確化である。
適切な時間管理ができることで、効率的な学習が可能となる。
独学で合格した受験生は、自分の生活リズムに合わせたスケジュールを作成し、優先順位を明確にすることで、効果的な時間管理ができたと述べている。
時間管理のコツは、自分のライフスタイルに合わせたスケジュール作成と、優先順位の明確化が重要である。
独学の孤独感と向き合う方法
独学の孤独感と向き合う方法は、友人や家族に協力を求めたり、オンラインコミュニティに参加することが有効である。
独学では孤独感が伴うことが多く、精神的なサポートが必要となる。実例として、独学で合格した受験生は、友人や家族とのコミュニケーションや、オンラインコミュニティでの情報交換を通じて、孤独感を軽減できたと述べている。
モチベーションの維持という観点からも、周囲の人々やオンラインコミュニティに支えられることが有効である。
これから独学で予備試験に挑む人へのアドバイス
これから独学で予備試験に挑む人へのアドバイスは、目標設定、適切な教材選び、効率的な勉強法、そして自分に合った学習環境の整備が重要である。理由や根拠として、これらの要素が独学での合格への道をスムーズに進めるための基盤となるからである。
独学で合格した受験生は、自分に合った目標設定や学習環境を整えることで、効率的に学習を進めることができたと述べている。
これから独学で予備試験に挑む人へのアドバイスは、目標設定、適切な教材選び、効率的な勉強法、そして自分に合った学習環境の整備が大切である。
6 独学での予備試験合格へのアプローチ
独学での合格可能性とその条件
上記の通り、独学での合格は可能だが、効率的な学習方法、自己管理能力、そして適切な教材選びが重要な条件である。
独学での学習効果を最大化するためには、これらが絶対条件である。
独学で合格した受験生は、効率的な学習方法を取り入れ、自己管理能力を高め、適切な教材を使用することで、合格に至ったと述べている。
過去問題と解答解説の活用法
過去問題と解答解説の活用法は、理解度を確認し、不足している知識を補うための重要なツールである。
過去問題を解くことで、試験で求められる知識や技能を把握し、自身の弱点を見つけることができるからである。
独学で合格した受験生は、過去問題を解くことで自分の理解度や弱点を把握し、解答解説を参考にして不足している知識を補い、効果的な学習ができたと述べている。
過去問題と解答解説の活用法は、理解度の確認や不足している知識の補完に役立ち、独学での予備試験合格へのアプローチに重要である。
過去問題の取り組み方
過去問題の取り組み方は、まずは模擬試験の形式で実際の試験に近い状況で解き、その後、間違えた問題や理解が不十分な問題を徹底的に分析することが効果的である。
模擬試験形式で取り組むことで、試験本番に近い状況での対応力を鍛えることができる。
予備校の利用者でも同じだが、合格者は、過去問題を模擬試験形式で解き、間違えた問題を徹底的に分析することで、自分の弱点を克服し、合格へと繋げている。
過去問題は、適切に使用することで最も効果的な学習ツールとなる。
とにもかくにも問題演習
問題演習を繰り返すことは、独学で予備試験に合格するための鍵である。
問題演習によって、試験で求められる知識や技能を身につけ、試験対策を練ることができる。
多くの短期合格者は、繰り返し問題演習を行うことで、自分の弱点を克服し、試験に対する自信をつけたと述べている。
とにもかくにも問題演習を繰り返すことが、独学で予備試験に合格するための重要なポイントである。
7 よくある独学での予備試験合格に関する質問と回答
独学での合格にかかる平均期間は?
独学での合格にかかる平均期間は個人差が大きいが、約1~2年程度とされている。
独学者の学習ペースや効率、そして自己管理能力によって大きく変わるためである。
独学で1年で合格した人もいれば、10年以上かかった人もいる。
正確な統計は存在しないが、司法修習等で聞く限り、独学での合格にかかる平均期間は個人差が大きいが、約6~7年程度が多いように感じた。
予備試験独学における効果的な勉強時間の配分は?
予備試験独学における効果的な勉強時間の配分は、基本的な理解を得るための学習、問題演習、そして復習のバランスが重要である。
これらの要素が互いに補完し合い、効果的な学習に繋がるからである。
独学で合格した受験生は、理解、演習、復習のバランスを保ち、効果的な学習ができたと述べている。
問題演習の比率が大きくするのが大切なのは先に述べたとおりだが、基本的な理解や知識の習得(インプット)がない状態での問題演習(アウトプット)は学習効果が低くなりがちである。
しかし、インプットの比重が大きいとなかなか得点アップにつながらない。
この辺りのバランスの取り方が独学の難しさだろう。
7-3. オンライン予備校と独学でのコスパはどっちがいい?
オンライン予備校と独学でのコスパは、個人の学習スタイルや予算によって異なる。
オンライン予備校は質の高い指導を受けることができる一方で、費用がかかるのに対し、独学は自分で教材を選び、自己管理が求められるが、初期費用を抑えることができる。
ただ、独学で予備試験に合格した人でも、受験生活が長くなると教材費等がかさみ、予備校を利用したほうが安上がりだったかもしれないと述べている。
社会人の合格までの平均年数は?
社会人が独学で勉強した場合の合格までの年数は、独学での平均期間と同様に、正確なデータが存在するわけではなく、一概には言えないが、最低5年以上かかるのが一般的だろう。
社会人は仕事との両立が求められるため、学習時間が限られることが多く、独学者よりも学習期間が長くなる傾向があるからである。
実例として、社会人で独学で合格した受験生は、仕事と学習の両立を図り、2~3年かけて合格するケースもある。
その際は、学習範囲を絞り込み、短期間で「一応の」合格水準まで持っていく思い切りの良さが必要になる。
8 予備試験独学における情報収集と最新情報の活用
インターネットや書籍を利用した情報収集法
インターネットや書籍を利用した情報収集法は、試験に関する公式情報や合格者の体験談、おすすめの教材など幅広い情報を得ることができ、独学での予備試験合格に役立つ。
現代ではインターネットや書籍には、最新の試験情報や独学での勉強法が多く記載されている。
独学で短期合格した受験生は、インターネットや書籍を活用して情報収集を行い、効果的な学習方法や教材を見つけることができたと述べている。
インターネットや書籍を利用した情報収集法は、独学での予備試験合格に役立つ幅広い情報を得ることができる。
試験情報の変更や更新に対応する方法
試験情報の変更や更新に対応する方法は、法務省の公式サイトや関連情報サイト等を定期的にチェックし、変更点を把握することが重要である。
日程等を含めて試験情報は定期的に更新されるため、最新情報を把握することで試験対策に役立てることができる。
予備校ではこうした情報をいち早くアナウンスするため、情報収集の必要性は低いが、独学者の場合はこうした情報収集も自ら行わなくてはいけない。
ソーシャルメディアやコミュニティでの情報交換
ソーシャルメディアやコミュニティでの情報交換は、独学で予備試験に挑む受験生同士の励ましやアドバイスを得ることができ、学習のモチベーションを維持する上で役立つ。
他の受験生と情報交換することで、新たな学習方法や教材の紹介を受けることができ、独学での学習が円滑に進められる。
多くの受験生が、ソーシャルメディアやコミュニティで情報交換を行い、学習のモチベーションを維持することができたと述べている。
9 独学で予備試験合格を目指す上での注意点と対策
独学の罠と過信の危険性
独学の罠と過信の危険性は、自分だけの学習方法に固執することで効率的な学習ができず、合格までの期間が長引くことがある。
独学では客観的な評価が難しく、自己評価に偏りが生じることがある。
それによって、効果の上がらない学習方法に走ってしまうことが多い。
独学で予備試験に挑んだ受験生は、自分の学習方法に固執し、効率的な学習ができず、合格までの期間が長引いたケースがある。
独学での予備試験合格を目指す上で、この辺のバランス感覚に自信がない場合は潔く予備校を利用するのが賢明と言える。
時間管理と効率的な学習方法の重要性
時間管理と効率的な学習方法は、独学での予備試験合格に向けて非常に重要である。
独学では自分自身で学習計画を立て、進捗管理を行わなければならないため、時間管理が求められる。
短期合格した受験生は、効率的な学習方法を探求し、時間管理を徹底して行うことで、短期間で合格することができたと述べている。
社会人の場合はとくに繁忙期などで勉強時間の確保が難しくなるため、朝早く起きて2時間程度は毎日勉強時間を確保するなど工夫が必要になる。
独学におけるアウトプットの大切さ
アウトプットの大切さは、上記の通りである。理解を深め、知識を定着させる上で非常に重要であるばかりでなく、このアウトプット作業をいかに効果的に行えるかが合格には最重要となる。
アウトプットを行うことで、自分の理解度を確認し、学習内容を整理することができる。
インプットをおろそかにする姿勢は問題があるが、アウトプットをしっかりと行うためにインプットをするという意識を持って行うことが肝要である。
参考書や教材の購入費用と節約術
参考書や教材の購入費用は独学での予備試験合格において大きな負担となることがある。
工夫としては中古教材の利用や図書館での利用、オンライン教材の活用など、様々な節約術が考えられるが、法改正等を考慮すると定期的な教材で最新の法令に触れることは不可欠になる。
そして、法律関係の基本書やテキストは、一般的な書籍よりも高額であるため、全科目分揃えるだけで相当程度高額になる(10万円以上)。
そのため、司法試験は昔から「資本試験」などと揶揄されることもある。
受験年数が長くなると予備校の学費よりも高額になるケースも珍しくない。
10 予備試験の独学合格後
司法試験本試験への道
予備試験の合格後は、司法試験本試験に向けて引き続き学習を進めることになる。
予備試験と本試験では、試験内容や難易度が異なるため、本試験に対応した学習が必要となる。
短答試験については科目が減るために、特別な対策は不要だが、論文試験は問われる内容がかなり違うので、独学者の場合はこの点についての情報収集も必要になる。
独学での予備試験合格がもたらす将来のメリット
独学での予備試験合格がもたらす将来のメリットは、自己成長やスキルアップ、キャリア上の強みに繋がる。
独学で予備試験に合格する過程で、自主性や自律性、問題解決能力などのスキルが向上する。
独学で予備試験に合格した受験生の中には、法律事務所への就職時に、その点を面接でアピールし、採用につながった例もある。
まとめ
司法試験予備試験に独学で合格することは可能である。
しかし、試験期間は、予備校の利用者に比較して長期化する傾向にある。
よほど学習能力に自信があるのでなければ、予備校を利用することが現実的であり、時間や費用の面でも独学者はコスパが悪くなる傾向にある。
つまり、最初に予備校の学費を払うか、或いは初期投資を抑えて長期間(5年以上はかかることが一般的)の勉強を覚悟するか、その選択になる。
合格を急がないのであれば、1年程度独学でやってみて感触を掴むのも一つかもしれない。